【美白有効成分21種】それぞれ種類と効果を比較し解説

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【美白有効成分21種】それぞれ種類と効果を比較し解説

段々と暖かくなってきて、日差しが気になる季節になってきました。
そこで取り入れたいのが美白化粧品ですよね。

美白有効成分が配合されたスキンケア製品を使うことは、肌の色ムラを改善し、しみやそばかすのない明るく輝く肌を目指すために欠かせないものです。

本記事では、実際に美白の有効成分として認可を受けている医薬部外品の成分21種類すべてをご紹介します。
ドラックストアなどで売っており、よく見かけるものもあるので美白化粧品を選ぶ際の参考にして下さい。

かよ
かよ

元化粧品会社勤務、日本化粧品検定2級取得のかよが解説します!

※2024年9月時点での認可された美白有効成分です

目次

しみができる仕組み

そもそもしみはどうやってできるか知っていますか?
日焼けしたらすぐにしみになるのではなくいくつかの段階を踏んでしみになって肌に表れます。

①紫外線を浴びると活性酸素が発生

紫外線を浴びると活性酸素が発生します。

活性酸素とは
体内に取り込まれた一部の酸素が活性化することをいいます。
活性酸素は酸化作用があります。活性酸素が多くなりすぎると、疲労や老化の原因となります。

出典:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html

最近では紫外線だけでなく、ストレスやブルーライトなども活性酸素を発生させる原因といわれています。

②メラニン生成命令

肌が紫外線から肌を守ろうと『メラニンの生成しろ!』とメラニン生成の命令が発令されます。

③メラニン輸送

生成命令を受け、生成されたメラニンを皮膚上層部まで運びます。

④メラニンがしみとなり肌に表れる

肌のターンオーバーによって排出されなかったメラニンしみとなって肌に表れます

美白化粧品の役割

美白化粧品の役割は、しみができる工程に効かせ、しみやそばかすを防ぎます。
主に大きく分けて4つの効果に期待ができます。
本当はもっと細かくメカニズムがありますが、ここでは分かりやすく簡単にご紹介します。

メラニン生成の命令を阻止

紫外線を浴びると、メラノサイトというシミをつくる工場メラニンが生成されます。
そのメラニンの工場が稼働しないように、指令物質を止める役割です。

メラニン合成の抑制

紫外線やストレスによって発生する活性酸素が、メラニンの合成に関わる酵素チロシナーゼ活発になります。
酵素チロシナーゼの働きを抑えることで、メラニン生成を抑制し、しみやそばかすの予防となります。

メラニンの分解・排出促進

できてしまったメラニンを分解し、ターンオーバーを促進して排出を促します。

メラニンの色素還元

今あるメラニン色素の色を薄くします。

メラニン生成の命令を阻止

出典:花王・トランシーノ・コーセー

カモミラET

化粧品メーカーの花王の独自成分です。ハーブの一種のカミツレから抽出された植物由来美白の有効成分。
「メラニンをつくって」と指令を出す伝達物質エンドセリンの作用を抑え、メラニンの生成抑制効果があります。

カモミラET配合商品

キュレル シミ・ソバカス予防ケアシリーズ
ソフィーナip ブライトニング美容液

トラネキサム酸

炎症物質「プラスミン」抑制肝斑のケアにも効果を発揮します。

トラネキサム酸について詳しい記事はこちらからご覧下さい。

トラネキサム酸配合商品

トランシーノ 薬用スキンケアシリーズ
ちふれ 美白化粧水TA 美白乳液TA

トラネキサム酸セチル塩酸塩

化粧品メーカーのシャネルの独自成分。2009年に美白有効成分として誕生しました。
水溶性のトラネキサム酸は肌に浸透しにくいため、肌表皮へ浸透しやすくしたトラネキサム酸の誘導体です。

トラネキサム酸セチル塩酸塩配合商品

シャネル ルブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメント・ル ブラン クリーム HLCC

グリチルレチン酸ステアリルSW

化粧品メーカーのコーセー独自成分として2023年に誕生。
甘草に由来する成分で、紫外線を浴びた後に生じる炎症性因子の産生を抑制することで美白効果を、また肌荒れ防止の2つの効果を発揮します。

グリチルレチン酸ステアリルSW配合商品

薬用雪肌精 ブライトニングエッセンス ローション

メラニン合成の抑制

出典:コーセー・ポーラ・DHC・なめらか本舗

コウジ酸

メラニンを生成する「酵素チロシナーゼ」の活性抑制、抗炎症、抗酸化、糖化抑制効果あります。
コウジ酸は、美白の有効成分の中でも分子量が小さく、肌への馴染みが良いです。

コウジ酸配合商品

コスメデコルテ ホワイトロジスト ネオジェネシス ブライトニング コンセントレイト
ワンバイコーセー メラノショットW

エラグ酸

ポリフェノールの一種の成分。
チロシナーゼが作用するときに必要銅イオンのキレート作用があります。

エラグ酸配合商品

DHC薬用エイジアホワイト エッセンス・DHC薬用エイジアホワイト ミルク

ルシノール

DHC薬用エイジアホワイト エッセンス・DHC薬用エイジアホワイト ミルク

化粧品メーカーPOLAの独自成分。表記名は4ーnーブチルレゾルシン
酵素チロシナーゼやTRP-1の活性を阻害することでメラニンの産生を抑制します。

ルシノール配合商品

ポーラ ホワイトショット SXS N・ホワイトショット フェイシャルセラム

アルブチン

コケモモや梨などの植物に含まれる成分で、メラニン生成抑制効果があります。
ハイドロキノンという高い美白成分(美白の有効成分ではない)と成分が似ていますが、ハイドロキノンより効果は穏やかといえます。

アルブチンについて詳しい説明はこちら

アルブチン配合商品

アスタリフト ホワイトシリーズ ブライトローション・エマルジョン
サナ なめらか本舗 薬用美白ミスト化粧水・薬用美白美容液

リノール酸S

医薬品メーカーのサンスター独自成分。
紅花由来で愛称はリノレックSとよばれています。

リノール酸S配合商品

サンスター エクイタンス ホワイトエッセンス・エクイタンス ホワイトクリーム

プラセンタエキス

豚や馬の胎盤から抽出される成分です。
健康食品にも配合されており、乾燥ケアや肌荒れ防止、ハリ・弾力アップの効果もあります。
メラニン合成の抑制だけでなく、ターンオーバー促進効果もあります。

プラセンタエキス配合商品

大正製薬 アドライズ アクティブローション・アドライズ アクティブクリーム
明色化粧品 プラセホワイター 薬用美白アイクリーム

マグノリグナン

別名5,5′-ジプロピル-ビフェニル-2,2′-ジオールといいます。
ホオノキ成分をもとに開発された植物由来の成分で、チロシナーゼの成熟を阻害します。

マグノリグナン配合商品

現時点では概要商品なし

ナイアシンアミド

ナイアシンアミドは、メラニンの生成抑制だけでなく、メラニンの輸送をブロックします。
さらに肌荒れ防止、シワ改善の効果が期待できます。
美白・エイジングケアどちらもしたい方にオススメ成分です。

ナイアシンアミドについてさらに詳しい記事はこちらからご覧下さい。

ナイアシンアミド配合商品

肌ラボ 極潤薬用ハリ化粧水・乳液
魔女工場 ガラクナイアシン2.0エッセンス

メラニンの分解・排出促進

出典:大塚製薬・オルビス・資生堂

エナジーシグナルAMP

医薬品メーカー大塚製薬の独自成分。表記名はアデノシン一リン酸二ナトリウムOT
メラニンの蓄積を阻止し、メラニンを分解します。

エナジーシグナルAMP配合商品

大塚製薬 インナーシグナルシリーズ
大塚製薬 サクラエダブルアクションセラム

4MSK

4MSKは化粧品メーカーの資生堂の独自の成分。表記名は4-メトキシサリチル酸カリウム塩
メラニン生成抑制メラニン排出促進のターンオーバーの促進効果があります。

4MSK配合商品

アクアレーベル トリートメントローション・トリートメントミルク(ブライトニング)・スペシャルジェルクリームEX(ブライトニング)
HAKU メラノフォーカスEV

デクスパンテノールW

表記名は、デクスパンテノールWまたはPCE-DP
化粧品メーカーのPOLA・オルビスの独自成分。
表皮細胞のエネルギーを高めターンオーバーを促進することにより美白効果を発揮します。

デクスパンテノールW配合商品

ポーラ ホワイトショット LX・ホワイトショット クリーム RXS
オルビス アドバンスドブライトニングセラム

オルビス アドバンスドブライトニングセラムについてはこちらをご覧下さい↓

メラニンの色素還元

出典:トゥベール・オルビス・アンプルール・ロート製薬

メラニン色素還元効果があるのは、ビタミンC誘導体になります。
ビタミンCは、メラニン生成抑制・メラニンの色素還元皮脂抑制・コラーゲンの合成促進など、多方面で肌への嬉しい効果が期待できる成分です。

リン酸 L-アスコルビルマグネシウム(APM)

ビタミンC誘導体の一種で、水溶性の即効型ビタミンC誘導体です。
チロシナーゼ活性抑制およびメラニン還元作用があります。

リン酸 L-アスコルビルマグネシウム配合商品

アスタリフト ホワイト シリーズ エッセンス インフィルト
オバジC リファインローション

リン酸 L-アスコルビルナトリウム(APS)

ビタミンC誘導体の一種で、即効型ビタミンC誘導体といわれています。
チロシナーゼ活性抑制およびメラニン還元

リン酸 L-アスコルビルナトリウム配合商品

ハーバー 薬用VCローション
トゥヴェール 薬用ホワイトニングローションαEX

L-アスコルビン酸2-グルコシド(AA2G)

ビタミンC誘導体の一種で、多くのビタミンC誘導体配合化粧品はこちらの成分。水溶性の持続型のビタミンC誘導体
抗酸化作用は期待できませんが、抗カルボニル化作用があります。

L-アスコルビン酸2-グルコシド配合商品

オルビス ブライトローション・オルビス ブライト モイスチャー
アルブラン ザローション
アンプルール ラグジュアリーホワイト薬用アクティブクリアD

3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)

愛称はVCエチル。
そのままで効果を発揮することから、即効型ビタミンC誘導体とよばれています。

3-O-エチルアスコルビン酸配合商品

メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水
オバジ オバジCセラムゲル

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)

油溶性のビタミンC誘導体。油溶性のため肌へ浸透しやすく、クリームなどの油を多く使う化粧品に配合されています。

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル配合商品

HABA 薬用ホワイトニングスクワラン

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)

水溶性の部分と油溶性の部分を両方をあわせもっています。

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na配合商品

トゥヴェール クリスタルエッセンス モイスト
ドクターシーラボ VC100エンリッチセラム

まとめ:美白成分を取り入れてしみのない肌を目指そう

本記事では、2024年9月時点で認可されている美白有効成分をご紹介しました。

美白化粧品は日々使い続けることで、効果があらわれます。
1つの成分だけをずっと使い続けるよりかは、作用機序が異なる美白成分を組み合わせて使うこで、よりシミへのアプローチをしていくことができます。
美白に有効な成分をスキンケアに取り入れて、しみのない透明感のある肌を目指しましょう!